未来のミライのひいじいじ(青年)の裏設定や元ネタ!実は生きてた?
『細田守』監督の新作映画『未来のミライ』が公開されましたね!
今回はその中でも『福山雅治』さんが演じる『ひいじいじ(青年)』の映画では語られていない、裏設定や元ネタついてです。
『ひいじいじ』に関しては様々な事実が判明したので、その内容をまとめました!
未来のミライのひいじいじ(青年)の元ネタ!実は生きてた!?
映画『未来のミライ』が公開されましたが、その中でも福山雅治さんが演じる『ひいじいじ(青年)』が人気になっています。
\本日14時から🎧/
『#福山雅治 #福のラジオ』(TOKYO FM)に #細田守 監督がゲスト出演‼
福山さんは『#未来のミライ』に登場する青年の声を担当しています💡
その収録時のエピソードもご紹介✨他にもどんなトークが聞けるのかお楽しみに😆 pic.twitter.com/nVcLs6Igcp
— 映画『未来のミライ』公式 (@mirai_movie) 2018年7月21日
主人公の『くんちゃん』が過去の世界に行った際に、出会った『ひいじいじ』ですが、作中ではこのパートや『ひいじいじ』のキャラクター自体の人気も抜群に高いです。
おそらく主要人物の『くんちゃん』や『ミライ』よりも人気は上です 笑
ちなみに『ひいじいじ』がイケメンだと思った人は、その内容を未来のミライでひいじいじ(青年)がイケメンすぎる!ネットの反応もで書いていますので良かったら見て下さい!
そんな『ひいじいじ』ですが、まずはその元ネタとなった人物についてです。
『未来のミライ』に登場する人物は、その元ネタの多くが『細田守』監督の家族ですが、『ひいじいじ』に関してもそれは同じでした。
厳密に言うと、『ひいじいじ』のモデルとなった人物は細田監督の親戚のようです。
あくまで親戚ということなので、細田監督の曽祖父ではありません。
そもそも細田監督が現在50歳なので、曽祖父はおそらく幕末の人間になってしまいますね 笑
そしてこの記事のタイトルにも入っている『実は生きていた』というのは、この元ネタとなった人物に関係します。
『未来のミライ』の初期設定では『ひいじいじ』は健在という設定だったそうです。
ですが、その元ネタとなった細田監督の親戚の方が、映画の作成途中にお亡くなりになったため、設定自体も変更したようです。
細田監督はこの経緯に関して、下のように答えていました。
「まだプロットを書いている段階だったのですが、親戚が突然亡くなってしまったんです。とてもお元気だったんですが、93歳で大往生でした。それで当初は“ひいおじいちゃんが健在”という設定だったのを“すでに亡くなっている”と書き換えることにしたんです。でも息子や、生まれたばかりの妹との結びつき、世代をこえた関わりを描かなくては、とも思いまして
引用 http://news.nicovideo.jp/watch/nw3679104
モデルになった方は残念ながら亡くなってしまいましたが、それが『未来のミライ』で世代を超えた関わりを持つことを、表現するきっかけになったようですね。
そこから作中の印象的な場面でもある『ひいじいじ』のパートが生まれたようですね!
ちなみに『ひいじいじ』が『くんちゃん』とバイクで走行していたモデルとなった場所や、その他の聖地については未来のミライの聖地巡礼(舞台)の最新情報まとめ!磯子や植物園も判明!で書いていますので、良かったら見て下さい!
未来のミライのひいじいじ(青年)の裏設定が壮絶だった!
ここからは映画では語られることの無かった、『ひいじいじ』についての裏設定です!
原作小説の情報を参考に『ひいじいじ』についてさらに深堀りしました!
まず『くんちゃん』が『ひいじいじ』と出会った世界は1946年が舞台となっています。
1946年(昭和20年)は終戦後一年ということですが、原作の描写からも『ひいじいじ』は21歳くらいであることがわかります。
個人的には、『もう少し年上かな?』と感じましたが、『くんちゃん』の目線で描かれているのと、戦争を体験した人なので、大人っぽく見えるのかもしれませんね。
映画では公開されていない、原作での『ひいじいじ』の裏設定についてを下の年表にまとめました!
また年表では『ひいじいじ』を『青年』と表記しています。
1943年 『青年』が18歳の頃
磯子区の埋め立て地にある『航空エンジンの製造会社』に徴用工として入社
当初は新型エンジンの開発・研究の助手をしていた。
しかし新型エンジンは不採用で、中島飛行機が生産する栄21型および31型エンジンの組み立て製造に加わった。
1945年 『青年』が20歳の頃
ベテランの工員たちが、次々に徴兵されていってしまう。
そのため残った『青年』が20歳にして組み立ての長に選任される。
しかし戦況の悪化から、組み立てるエンジンが無くなったことにより、『青年』も徴兵されることとなった。
徴兵後は『水上部隊(特攻隊)の整備兵』として入隊し、長崎県大村湾の水雷学校分校へ訓練に行った。
1945年7月18日の午前
『青年』は特攻部隊への配置を命じられたため、作戦の地である横須賀海軍工廠へ戻って来る。
特攻に使う艇である『震洋』を受け取る。
この艇はベニヤ製でトヨタ製のエンジンを搭載したモータボートのような物です。
戦時中は爆薬を積んで特攻に使用されていました。
1945年7月18日の午後
『青年』がいる横須賀海軍工廠が空襲にあって『青年』もその空襲に巻き込まれる。
1945年、昭和20年7月18日
横須賀空襲15:30、第38任務部隊(空母9隻、護衛空母6隻、戦艦9隻、重巡洋艦3隻、軽巡洋艦16隻、駆逐艦以下62隻の計105隻以上)から発進した艦載機約500機は、横須賀軍港を空襲。 pic.twitter.com/uaNTB9sbrw
— JS.Kenta (@isokaze1937) 2018年7月18日
この場面は、映画の終盤で『くんちゃん』と『ミライ』が現代へ帰ろうとしているところにも登場しました。
奇跡的に生き延びた『青年』は海の中を命からがら、泳ぎ出し生還する。
しかし、下半身を負傷し、歩くのに支障をきたすほどの後遺症が残ってしまう。
1946年『青年』が21歳の頃
看護師として働いていた『ひいばあば』に駆けっこで勝ったら結婚する条件で、『プロポーズ』をする。
『ひいばあば』はわざとゆっくり走り、『青年』が勝った。
時空を移動してきた『くんちゃん』に出会ったのもこの年の出来事。
終戦後はオートバイの開発会社に定年まで勤務し、その後90代前半で他界する。
『ひいじいじ』の裏設定を時系列でまとめしたが、戦争を経験しているということで、壮絶な人生を送っていますね。
特攻隊に配置されるも偶然空襲に巻き込まれ、作戦実行をする前に助かるという、『いくつもの奇跡が重なって生き残った方』だったということもわかりました。
原作の描写では、他の登場人物よりもかなり細かく設定があることからも、モデルとなった方の実体験を参考にしている可能性が高そうです!
映画では戦争の場面は僅か1カットのみでしたが、その背景にはこういった『ひいじいじ』の壮絶な人生が隠れていたようですね!
まとめ
『くんちゃん』が『ひいじいじ』と出会った部隊は1946年で、終戦後一年の世界だった。
『ひいじいじ』の元ネタとなった人物は、細田監督の親戚の方だった。
『未来のミライ』制作当初は存命だったが、製作途中でモデルの方が亡くなったことから、作中でも亡くなっているという設定に変更した。
水上特攻隊に配置された『ひいじいじ』はいくつもの奇跡が重なって、戦争を生き延びた。
以上が『ひいじいじ』の映画では語られていない、裏設定となっている部分のまとめでしたが、いかがだったでしょうか?
個人的には、映画の1カットのみである戦争のシーンに、ここまで深い設定があることを知って、驚きと感心を抱きました。
こういった背景が、作中での『ひいじいじ』の魅力を、より一層引き立てているのかもしれませんね!
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