外来種のコウガイビルがフランスの生態系を侵略! 日本は大丈夫?
近年フランスでは外来生物のコウガイビルが、生態系を脅かしていることが話題になっているようです。
そもそもコウガイビルとは何なのか?
日本は大丈夫なのかということについて今回は書いていきます。
もくじ
そもそもコウガイビルってどんなやつ?
あなたはコウガイビルを見たことがありますか?
やつは日本にも生息していて、庭の石の裏を始めとした暗くて湿っているような場所で生息しています。
見た目はこんな感じです、
結構気持ち悪いですね 笑
頭の形がイチョウの葉やシュモクザメの頭のような形をしている特徴があります。
色に関しては、黒から黄色など様々で、けっこう派手な種類もいるようです。
名前にヒルとついていますが、ヒルの仲間ではないようですね。
そのため人間などから吸血するようなことはなく、ミミズやナメクジなどを捕食対象としている生き物のようです。
益虫のミミズを捕食するのはダメですが、害虫であるナメクジやカタツムリなんかを食べるため、害虫なのか益虫なのかの線引きは難しいですね。
口は頭にあると思いきや、体の中心の裏側についています。
捕食方法に関しては、ミミズやナメクジに体全体で巻き付いて食べるといった、かなりグロテスクな食べ方をするみたいです 笑
ナメクジにこいつが巻き付いて食べる姿は想像でもしたくないですね 笑
名前のコウガイという部分の由来に関しては、公害ではなく昔の女性の髪飾りである笄という道具に、頭部の形が似ていることから命名されたようです。
僕は過去に橋の下で日陰になっている場所に、這っているところを見たことがあります。
その時に見た個体のサイズは10cm程度でしたが、大きい種になると1mを超えるような個体も存在するみたいです。
天敵も非常に少なく雌雄同体で単為生殖が可能なため、環境に適合すればどんどん増殖していきそうです。
フランスでは外来のコウガイビルが生態系に悪影響を与えている
近年のフランスでは、貨物などに紛れてアジア原産の外来種のコウガイビルが侵入し、生態系に悪影響を与えているようです。
そもそもフランスには、在来種のコウガイビルが生息しているのですが、外来種の方が体も大型のために捕食されてしまっているみたいですね。
他にも土壌環境で重要な役割を果たすミミズにおいても、もちろん捕食されてしまっているようです。
フランス料理と言えばエスカルゴですので、増加したコウガイビルがエスカルゴをたくさん捕食してしまうことも考えられますね。
日本には外来種のコウガイビルはいるの?
まず日本には、ミスジコウガイビルやクロイロコウガイビルといった種が在来種としているようです。
外来種としては都内などでオオミスジコウガイビルといった種類の定着化が確認されているようです。
この種は大型になると1mに達するようなので、日本で大きいコウガイビルを見た場合にはこの種であると考えても良いですね。
人間に対する実害はないようですが、やはり大型になると在来種の捕食スピードも進むことが考えられるため、注意が必要かもしれません。
コウガイビルが家に出現した際の注意点
コウガイビルは屋内にも侵入することがあるようで、主に浴室や台所などの水回りに出没するようです。
排水口などを経由して屋内に侵入してくるようですが、乾燥には非常に弱いです。
そのため湿り気の無い場所に移動はできない可能性が高いと考えられますね。
ただ見た目が気持ち悪い生き物ですので、多くの人はさっさと駆除してしまうと思います。
実はその際に気を付けなければならないことがあります。
なんとコウガイビルは切っても分裂し、穴を開けても再生します。
コウガイビルはプラナリアと同じ扁形動物の仲間であるため、このような特徴を持っているようですね。
そのためコウガイビルを切断して駆除しようとしても、逆に分裂して増えてしまいます。
物理的ダメージには強い生き物ですね。
対処法としては、大人しく外へ逃がすか、塩をかけたり、風を当てるなどして体の水分を奪うやり方が賢明かもしれませんね。
これから梅雨に入るので、もしかするとあなたもコウガイビルを見かけるかもしれないです。
その時はあんな見た目ですが、悪いやつではないので見守って下さい 笑