工場でのミスや失敗談について・・・僕のやらかしまとめ(重大なミス編)
前回は食品工場のライトなミスについて紹介しました。
今回の記事はその続編の重大なミス編です。
僕が冷や汗を書いた経験をしたものを中心に紹介していきます。
これから働く人や既に働いている方など参考になればと思います。
ライトなミスのまとめに関してはこちら
工場でのミスや失敗談について・・・元従業員の僕の体験です!(ライトなミス編)
もくじ
食品工場での失敗談について(重大なミス編)
1.調味料の量を間違える
このミスは僕が新入社員で、調味料作成作業の助っ人に入った際に起こったことです。
僕は、調味料作成作業で重量の計測方法を間違えてしまい、味の濃い調味料を作成してしまいました。
その調味料は、そのまま誰も気が付くことなく、製品に使用されてしまったのです。
結果的に生産した物は全てダメになってしまいました・・・
事実を知った時には血の気が引きましたね。
不幸中の幸いで、生産数量は少なかったです。
とは言っても数十万円の被害は出てしましました 泣
2.包装資材を間違える
ここでの包装資材というのは、製品を入れる外箱の段ボールのことを指しています。
食品工場では、似たような段ボールが大量にあり、それを製品に合わせて使い分けていきます。
大体の段ボールは、入っている製品名や入り数などが始めから印字されています。
つまり段ボールを間違えてしまうということは、段ボールに書いてある文字と、中身が違うことになってしまい大きな問題になります。
例えば、えびせんを好きな人がえびせんを箱買いします。
買った後に段ボールを開けてみたら、中身はポテトチップスが入ってたみたいなことになります 泣
当然ですがクレームも入ります。
今回のミスは製品の出荷先で店頭に陳列しようとしている時に、箱と中身が違うことに店員の方が気がつき、発覚したようです。
出荷先でミスが発覚するのが、製造業にとっては最も辛いことですね。
ミスの規模が一個や二個ならまだいいですが、範囲が大きい場合は自主回収になってテレビのニュースで報道されるくらい大きなトラブルとなってしまいます。
僕のミスは規模が小さく、消費者へ販売される前に発覚となったので大規模な自主回収クラスには発展しなかったです。
しかし、その後は会社にミスへの対策や予防をどうやっていくのかをかなり追及されることとなりました。
3.殺菌の手順を間違えて製品をぐしゃぐしゃにする。
食品工場では、必ず殺菌工程があって、殺菌の条件に関しても食品の種類によって大きく異なります。
僕がやらかしたのは、加熱殺菌工程での機械の操作ミスです。
製品の種類としては缶詰の殺菌になります。
殺菌方法として具体的には、缶詰を熱湯で高い圧力をかけて殺菌していくようなやり方でした。
機械で殺菌の条件や状態を制御できるのですが、違う製品の殺菌条件で殺菌をしてしまうという、とんでもないミスをしました。
これにより、従来よりも高い圧力が加わってしまう状態になっていました。
殺菌が終了した缶詰を機械から取り出すと、高い圧力がかかった缶詰はぐちゃぐちゃに凹んでました。
僕もぐちゃぐちゃに凹みました・・・
4.殺菌をしないで製品を出荷する
これは僕自身がやらしたことではないですが、実際に身の回りで発生したことです。
起きた状態としてはレトルトパウチ製品の生産時で、工場が忙しくて殺菌が立て込んでいるような時です。
殺菌が終わるよりも早く、製品が流れてきたため、殺菌前の製品はどんどんとたくさん溜まっていきました。
大量に発生した殺菌前の製品は、通常の待機場では置けなくなってしまい、仕方なくいつもとは違う待機場に持っていくことになりました。
勘の良い方なら、もう気が付いたかもしれませんがいつもとは違う待機場に置くことにより、殺菌が終わっているものだと勘違いした他の人が、殺菌後の製品と一緒に後工程に流してしまったのです。
そして一切殺菌されていない製品は、そのまま出荷されていきました。
納入先のお店で商品を陳列しようとしている時に店員の方が製品のある異変に気が付きました。
パウチの袋がぱんぱんに膨らんでいたのです。
殺菌されていないため、中身が腐ってしまいガスが発生して、今にもはち切れそうな状態でした。
消費者へ届く前に気が付いたので、なんとか無事に全て回収することができました。
これは相当に重たいミスのため、全グループ会社に通達が入り、多くの場所で対策を立てるといったことになりました。
以上、僕が経験した重大やらかしのまとめでした。
今思い出しても、吐きそうになるエピソードばかりです 笑