食品工場の業界用語のまとめ 今さら聞けない!

今回は食品工場で使われることの多い、業界用語とその意味についてまとめてみました。
もくじ
食品工場の業界用語とその意味まとめ
食品工場で使われる用語やその意味は、工場によって多少の違いがあります。
今回はその中でも全国的に使われているような言葉で、特に新人の方にとって分かりにくい言葉をまとめてみました。
1.能率
能率とは一定時間内にできる仕事の割合のことを指しています。
工場でよくあるパターンは、目標数量や目標作業時間に対して、実績が多いか少ないかを見るような時に、この言葉を使用します。
単純に目標達成していれば能率が良かった、目標未達成なら能率が悪かったなどの言われ方がよくされています。
能率は食品工場で働いていると、非常に多く耳にする業界用語ですね。
2.歩留まり
歩留まりとは、生産された全ての製品における良品の割合のことです。
単純に考えると不良品が多ければ歩留まりが悪く、不良品が少なければ歩留まりが良いということになります。
また、原料処理工程などで野菜の皮を通常より薄く剥いて、原料の捨てる部分が少なくできた際に
「今日は歩留まりが良い」などの表現を使います。
歩留まりと能率は食品工場で使用される言葉の2トップですね 笑
3. 5S
整理、整頓、清掃、清潔、躾(しつけ)の頭文字をとったもので食品工場の衛生面に関係する用語です。
清掃や整理整頓をする際に、「4Sしっかりやって下さい」みたいな感じで使用します。
4.エアシャワー
エアーシャワーとはこのイラストの機械のことで、食品工場へ入場する前に毛髪を吹き飛ばす役割があります。
5.アレルゲン
えび、たまご、小麦、乳などの食物アレルギーを引き押す原因となる食べ物のこと。
食品工場では、原料や調味料がこれに該当します。
6.コンタミネーション(コンタミ)
食品加工の工程で、アレルゲンが混入することを指します。
掃除が完璧ではない場合などに、原料の残りカスがあると、他の原料に混入する恐れがあるためコンタミが心配される状態となっています。
7.パレット
このイラストのような物で、製品や資材を載せるための台として活用する道具です。
運搬に関してはフォークリフトなどで主に行います。
樹脂制や木製のものがあります。
8.手袋チェック
手袋チェックとは、着用している手袋に破損が無いかを確認する行為です。
食品工場では作業中に一定時間ごとに行うことが、義務付けられている場合がほとんどです。
時間になると設置しているタイマーのアラームや、放送で音声合図が流れて作業者は確認を行います。
9.金検(金探)
金属検知器(金属探知機)の略称
10.ダブルチェック
作業前・中・後などに自分と他者で同じものを2重にチェックすること。
軽度~重大なミスを防ぐ要素として、非常に重要です。
僕は何度もダブルチェックに助けられました 笑
とりあえず不安になったら、ダブルチェックすることを推奨します。
二度手間ではなく、ダブルチェックと考えましょう。
11.動線
原料、製品、資材の移動する流れや道筋、歩行通路のことです。
通路が確保されていない時には、「動線が確保されていない」なんて使い方をします。
12.赤チン災害(赤チン労災・事故)
赤チンを塗ると治るような、軽度の怪我のことです。
13.ヒヤリハット
一歩間違えれば労災や事故に繋がりそうな事態を発見したこと。
事故に巻き込まれそうになって、ひやりとしたり、はっとしたりした際のエピソードのことでもあります。
労災の未然防止対策として、従業員へヒヤリハットの聞き取りを行う場合もあります。
食品工場それぞれで、言葉の使われ方やニュアンスは微妙に違う場合がありますので、その点についてはご了承お願いします。
以上、今さら聞けない食品工場の業界用語まとめでした!